幕末を感じる東山エリア
東山エリアといっても南北にひろがっていて見どころがたくさんあります。
清水寺をはじめとして南禅寺など有名で美しいお寺や、お茶室も多く点在しています。
幕末ファンというわけじゃあありませんが、当時のひりひりとした緊張感をを感じられる観光地がたくさんありましたので行ってきました。
清水寺にほど近い場所に、たくさんあるんです。
大雲院 祇園閣 織田信長を弔うお寺
大雲院は織田信長・信忠父子の弔うために創建されたお寺だそうです
訪れたのは何年か前で、不思議な尖塔の建物があるなと思ってふらっと拝観したのがきっかけです。尖塔のほうは祇園閣と呼ばれていてまるで祇園祭の鉾のような形や色をしていました。
ふだん通期で公開している建物ではないので、たまたま公開中のときに観光をしていたから入れたのでした。
頻繁に公開しているわけではなく、さらに公開期間が短かかったので、京都に行く予定をたてるとき、毎回公開していないかチェックするのですが、タイミングよく公開していませんでした。
京都観光のときに偶然公開していたのならその人はとてもラッキーです。
2021年は11月から12月まで特別公開していたようです。2022年の公開予定は2022年4月時点で確認できませんでした。
さらに石川五右衛門のお墓もあったんです。南禅寺にあるわけじゃないんだと思いました。
そもそも石川五右衛門って歌舞伎で出てくるキャラクターとかフィクションの人だと思っていたのですが、実在だったんですね。
祇園閣は祇園祭の鉾を模している
遠くから見るとお祭りっぽく見えて、ずっと気になっていたという方も多いんではないでしょうか。
はじめ宗教の建物かなとも思ったのですが、近代の建築物なのでまわりと差がある感じがして目立っていたのかもしれません。
伊藤忠太の設計だということで、東京の築地本願寺と通じるものがあります。
いわゆる平安時代や鎌倉時代とか江戸時代とかの建物とずいぶん違う感じなのです。
奇妙、あるいはエネルギーいっぱい、という印象です。まわりになじんでいるようでなじんでない、異様な感じが魅力です。
建物内はぐるぐるとらせん状にあがっていくことができるのですが、らせん状に階段をのぼること自体、次にまがったら何があるんだろうと一度緊張がうまれるのですが、それが何度も起こるので、心拍があがるものがあります。
内壁にはこれでもかという塗装がされています。
架空の不思議な動物の絵がたくさん。
天界から仏様がやってくる図など色がはげ落ちている箇所もありますが、エネルギーはしっかり感じられます。
清水寺は平安時代の文化のものなので高台寺は安土桃山などの文化のもので、たくさんの文化がそこに交じっているのを体感できると思います。
このエリアにきて、祇園閣に入れたらやりきった感がでると思います。
疲れたら洛匠というカフェがお庭があってお座敷もありゆっくり休めます。それについてはまた別の機会に。
幕末歴史ミュージアム 霊山記念館
大砲のたま、鉄砲、木刀など展示されているものはおだやかではありません。
当時は実際に使われていたのだと思うと、京都の町が荒れていたことが想像できます。
レプリカが多いですが、本物ではなくても、これが人の体にあたるのか、とかこのツツから銃弾が飛び出るのか、と思うと現実味をおびすぎて恐ろしいと感じていました。
どこの博物館も同じですが、古いものに囲まれてかびくさい建物が、当時の世界に入り込ませてくれます。
ミュージアムのすぐ近くには墓石がたくさんあり、維新の志士のお墓が多数あります。たしか1000以上。
有名な高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎、などなど。
ふと気づくと観光の方がまわりにいなくて、お墓にひとりになっていました。山の斜面をしたお墓で明るくない場所なので、こわくなりました。
観光は誰かといっしょにいってください。霊はみていませんが、なんか不安になります。
次回は霊山護国神社のほうにゆっくり訪ねてみます。
明保野亭で竜馬と
ずいぶん昔、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだ時に、お田鶴さんと明保野亭で会っていたとたしか書いてありました。
故郷からいい形ではなく出てきてしまって、旧くからの知り合いに都の京都で再開したのがこの明保野亭だったら、胸にくるものがあるな、と勝手に思いを馳せて通り過ぎました。
いずれ中にも入ってみたいです。
東山エリアからは離れるけど壬生寺もいい
東山エリアではないのですが、中京区にある壬生寺も幕末を感じられます。
千体仏塔という塔があって、かなり大きいので圧巻です。
うずたかく塔になっていて、等高線のような段が幾重にもつらなっています。私が行った時には、仏塔の各段に灯明がおいてあり、とても美しかったです。
なにかの法事だったのかな、とても神秘的でした。
新撰組が訓練の場としてつかっていたというお寺ですので、幕末ファンの方も多かったです。
きゃーきゃーと楽しそうに幕末志士に熱をあげている女性もいれば、熱心に説明書きを読んでいる方もいます。