鶴屋吉信本店、2023年春【京都 西陣】

春に行った京都。
西陣織で有名なエリア、堀川今出川の交差点に鶴屋吉信の本店があります。
和菓子の話になれば必ず出てくる鶴屋吉信の名前。
有名なお店として知っているばかりで、どんなものがあるのかわからなかったとき、
デパートに入っている店舗にいったりしておも菓子を1人で食べていました。
1人で食べてもみんなで食べてもおいしい。
上品。
なにかあったら誰かにこれあげよ~と思いながらだいたい自分で食べています。
干菓子も好きだけどやっぱりおも菓子のどしん!という甘さもいい。

鶴屋吉信本店には自転車で乗り付けました。
レンタル自転車、電動なしタイプ。
店舗の前はおそらくきちんと掃き清められていて、駐輪1台目になるのは気がひけました。
見回すと交差点の向かいに駐車場があって、その一角に駐輪場が用意されています。
助かった。
指定のスペースに駐輪して、ゆっくり鍵をかけてかばんにしまいました。
これから鶴屋吉信に入れる、と思うと自然に動きが丁寧になって、一歩一歩ふみしめながら心のなかで「やったーやたやたやたやったーOpenしてるー」と小躍りしました。
楽しみしていたお店が休業中や改装中だったりすると、本当にがっかりして力が抜けてしまうので。

ともあれ、ふたたび交差点を渡ってお店側に戻りました。
店内に入ると広くて明るくてたくさんのお菓子が置かれています。

でも、ぱんぱんに置かずにすきまをもうけてレイアウトされていました。
わびさびだな、とかとぼけた感想をいただきつつ、喫茶スペースのことを尋ねると2階への行き方を案内していただけました。

エレベーターホールまでのスペースに紅白のおまんじゅう(?)が。
お祝いごとに紅白饅頭があるっていいな。
なにかのイベントで紅白饅頭を用意しようと思います。
こどものころから紅白饅頭をよく食べた記憶があるんですが、あれはなんの時だったんだろうか。
やわらかくてあんこがいっぱいで、私にとってはラッキーおやつでした。

エレベーターであがるとお店の方にお抹茶とお菓子をお願いして、席に移動します。
朝の時間だったので座る場所は選ぶことができました。
お座敷席も魅力的でしたが、坪庭に面した席を選択。
朝の光が美しいなあ。
ほかにお客様は1組。静かです。

清潔感のある店内。
道路もやかましくない時間。
静かにお茶とお菓子を待ちます。

お抹茶は茶師の方がいらしてつくっているそうです。茶師さん!?
行ったのは春だったので草餅、菜種、里桜の3つから選べたと記憶しています。
やっぱりおいしい。
表現できないけどとにかくおいしいのです。

お客さんが去って行ってまた新しいお客さんが入ってくるのを眺めながらずいぶんゆっくり過ごしました。
頭の中でいろいろ考えて、少し元気になって帰る。
喫茶の時間はいいですね。

自転車をとりにいって帰ろうとすると、晴明神社があったので少しだけ立ち寄りました。
でも自転車があったので停める場所がなくて自転車ひいたまま、ぺこり、として帰りました。
晴明様、またいつかきちんきますね。
一条戻橋を渡って帰りました。