論語と算盤

宿泊したホテルに渋沢栄一の「論語と算盤」の現代語訳がおいてあった。
読んだことがないのでぱらぱらとめくる。
江戸から明治に移行した時期の人で、会社をつくったはしりの人だった。
幕府側で海外に視察にいってたり、新政府になってからの官庁で複式簿記をとりいれたり、民間で働くようになってからは500近い会社の設立に関わって…
明治そのものみたいな人。
お世話になったことない人はいないくらい電鉄やビール会社をつくっている。
家庭はけっこう大変だったみたいだけど、それはそれとして、こんな人がいたらなあ、と思わないじゃない。

孔子の論語を自分のなかにしみこませて、迷ったときにはその基準で答えを出そうとしたとか。
今の若者はやる気がなくなってしまった、とも。いつの世にも言ってそうなことが書いてある。

物質的に豊かになれば、経済的に豊かになりさえすれば幸せになれると考えている人は、もっと自分を見つめてほしい、というのもいつの時代もきくような気がします。

迷信が好きじゃなかった、って。
姉のお祓いをしようとした人をやり込めてしまったときはほんの少年。しっかりしたこどもだったんだな。

人として素晴らしすぎてほんまかいなですが、ちょっと見習って、分相応に、でも努力をしていこう。