コンサート

ピアソラの曲を聴けるコンサートがありました。
大満足です。
情念的でつらくなって疲れちゃうかな、と思ったけれど
コンサートが終わったあと、私も同じ気持ちでした、と話しかけたくなるような感じがしました。

「僕は感情で作曲していません」と思っておられるかもしれませんが。

聞いている私からすると、悩みを静かに聞いてもらえる気がします。
友達に相談したいけど相手も忙しいから時間とれないな、というときに音楽が相手になってくれます。ありがたいですね。
亡くなった人に寄り添ってもらってる気分になる。
歴史上でみんなそんな思いをしてたんだよ、と言ってくれてるような。
音楽に仕上げて、辛かった気持ちも美しいものに変換しといたから、それ聞き、と言われているかのようです。
辛い気持ちを現実的に受け止め続けるのは健康的じゃないよ、というメッセージも受け取りました。勝手に。
想像のなかではピアソラがそのように励ましてくれるのです。

リベルタンゴ、ブエノスアイレスの冬しか知らないのでそれを聞けたらいいと思って会場にいきました。
リベルタンゴはCMなどでも耳にすることが多かった曲。
ブエノスアイレスの冬は夜中のテレビ番組で知ってからいいなと。
その2曲以外も、切羽詰まってるような諦めてるような感じの曲が多かったです。

オーケストラ編成あり、ソロのゲストがあり、と今夜限りのものを見せていただきました。
パワー感じた。

このコンサートのアルバムなど発売したらいいな。
舞台で見るものは特別でアルバムや配信にして聞いたら違ってしまうものなのかな。

これであしたがんばれそうかい?
ホールから出てくるとコンビニおでんを立ち食いしてる女子高生が2人、楽しそうにしている。
いい日だった。